先物取引において、指値注文はトレーダーが指定した価格で市場で売買される先物取引であり、成行注文は既存の買い手または売り手の市場価格に応じて執行される先物取引です。

注文を出す際、指値注文では「指値注文」と「ストップ指値注文」の2種類から選択でき、成行注文では「成行注文」と「ストップ成行注文」から選択できます。

I. 指値注文

指値注文は、トレーダーが指定した価格で売買が行われます。つまり、市場価格が設定した価格に達した時点で注文が執行されます。指値注文には4つの執行タイプがあります：1) 常時有効、2) IOC（即時執行・キャンセル）、3) FOK（全数執行・キャンセル）、4) ポストオンリー。

BTC/USDT先物市場の場合、ユーザーAがUSDTでBTCを買い（ロング）する場合、以下の手順で行います：

(1) 証拠金とレバレッジ比率を設定（この場合はクロス証拠金10倍）；

(2) [指値]を選択し、デフォルトの執行タイプは[常時有効]；

(3) [価格]を50,000に、[数量]を0.1に設定；

(4) [執行価値]を確認し、[BTCを買う]をクリック。

指値注文が作成されると、市場に送信され、BTCの市場価格が50,000に達した時点で注文が執行されます。

II. ストップ指値注文

ストップ指値注文では、ストップ価格、注文価格、数量をすべて事前に設定します。最新の市場価格がストップ価格に達すると、システムは設定された価格と数量で注文を執行します。

BTC/USDT先物市場の場合、ユーザーAがBTCは53,000 USDTでピークを迎えると考えた場合、以下の手順でストップ指値注文を作成してBTCを売却できます：

(1) 証拠金とレバレッジ比率を設定（クロス証拠金10倍）し、[ストップ指値]を選択；

(2) [ストップ]を53,000に設定；

(3) [価格]を53,000に設定；

(4) [数量]を0.1に設定；

(5) [BTCを売る]をクリック。

ストップ指値注文が作成されても、すぐには市場に送信されません。最新の市場価格が53,000 USDTに達してトリガーされた時点で、システムが注文（0.1 BTCを53,000 USDTで売却）を市場に送信します。

成行注文は、売買数量に応じて、既存の買い手または売り手の現在の市場価格で順次執行されます。市場に十分な相手方がいない場合、執行できない注文はキャンセルされます。市場に相手方が全くいない場合、注文は送信できません。

BTC/USDT先物市場の場合、ユーザーAが成行注文でBTCを買う（ロング）場合、以下の手順で行います：

(1) 既存の売り注文の板情報を確認；

(2) 証拠金とレバレッジ比率を設定（クロス証拠金10倍）し、[成行]を選択；

(3) [数量]を0.1に設定；

(4) [BTCを買う]をクリック。

成行注文が作成されると、市場に送信され、最良の市場価格で執行されます。なお、買い数量が大きい場合は、市場スリッページを防ぐため、既存の売り注文の板情報を必ず確認してください。

ストップ成行注文では、ストップ価格と数量を事前に設定します。最新の市場価格がストップ価格に達すると、システムは市場価格で設定された数量の注文を執行します。

BTC/USDT先物市場の場合、ユーザーAがBTCは53,000 USDTでピークを迎えると考えた場合、以下の手順でストップ成行注文を作成してBTCを売却できます：

(1) 証拠金とレバレッジ比率を設定（クロス証拠金10倍）し、[ストップ成行]を選択；

(2) [ストップ]を53,000に設定；

(3) [数量]を0.1に設定；

(4) [BTCを売る]をクリック。

ストップ成行注文が作成されても、すぐには市場に送信されません。注文が完全に執行されるまで、システムは最良の市場価格で順次注文（0.1 BTCを市場価格で売却）を執行します。